第1話 紅つばき

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【七】 翌日も晴れだった。 私は宮司としては成り立てで、 半年に一度ほど数日間、教えを受けに遠隔地まで、出掛ける日があるのだが… その予定日と重なり、以後女の子が1人で遊ぶ姿は見ていない。 その後も 残念ながら、思い出すこともだんだん少なくなった。 私自身も多忙になり、社務所内で過ごすことが多くなって来ていた。 社務所内もかなり広く、書物の量も半端なく片付けに追われていた……。 それから数ヶ月経った頃、境内の中が妙な雰囲気になっていることに気が付く…。
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