第1話 紅つばき

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しばらく休んだ後、女は礼を言いながら、すすめたお茶を口にした……。 「これは…?」 『薬草のどくだみですよ!ゆっくり飲みなさい…』 「わざわざ? すみません…」 気を許したのか、軽く身の上話を始めた~ 黙って聞いていた…。 やはり間違いなさそうだ! 「本当にすみません…車待たしているんで失礼します…」 それ以上引き止めることも出来ず、念のため女の言う車まで送る事にした。 表の参道の階段下に、黒塗りの車が止まっているのが見えた…。
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