第2話 消える!

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思えばその場所はずいぶんと高台にあった。 私は曲がりくねった赤レンガ造りの細い坂道を、必至の思いで歩いていた。 途中で立ち止まり、周りを見渡せば、建物も殆ど赤レンガ造りで、 屋根は、細長く尖っていて、空高く伸びていた。 街と言うより、高台にそびえ立つ、中世の城のようでもあり、攻略するのは困難に思えた。 しかし、ここで立ち止まってばかりはいられない。 坂道も階段が続いているところが多かった。
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