第1話 紅つばき

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先客は女の子だった。 近くに住んでいるのか、時々見かける子ども達のなかの1人だと気が付いた。 今日は平日だし、就学前なんだろうか? 体つきから見て、幼稚園くらいだろうか? そんなことをあれこれ思いながら、視線を移してみると……… ずっとつばきの木を見上げている。 花弁が落ちるのを待っているのか…? 真剣な面持ちで、声を掛けるのが躊躇われた…。
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