第1話 紅つばき

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【五】 神社の境内に入るには表参道と裏の参道があった。 境内の右手には農道の細い道が続く…。 その道をしばらく歩くと、大きな通りにぶつかり、数件の住宅が立ち並んでいた。 どうやら、その女の子は、その道から境内に入って来たようだった…。 しかし、その道には小さいながら農業用水のための池が作られていた…。 台風などが関係しているのか、鯉などの魚もいて、年に一度は数日間水を抜くことがあった。 小さい子どもが1人で遊ぶ場所としては、安全とは言い切れない。 そんなあれこれを考えながら、視線で女の子の様子を見守っていた…。
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