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鏡をわざと左右に写して催促した。
「あぁ…」
軽くうなずいた佐久良さんを見て、僕は鏡を片付けると、椅子を回転させ会計をした。
「ポイントカード…いかがしますか?」
簡単にカードの説明をした。
「ヘッドマッサージは君がしてくれるのか?」
不意に質問されて僕は佐久良さんの顔をまじまじと見つめた。
真っ直ぐな瞳がこっちを見返してくる…。
「ご希望であれば…僕でよければ…」
「では頼む」
財布から紙幣を出した。
僕は動揺して震えそうな手を意識してお釣りとカードを渡した。
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