流れ星

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[ありえたかもしれない小話] *ハグさんにお願い事をする。 ☆月▼日。 天気は快晴。 頬を撫でる風は温かみを帯びていて。 足元には小さな花が咲いていた。 こんな晴れやか空の下、人間という生き物は、今日も今日とて争い事に精を出しており、かくいう私もその一人な訳で。 人を欺き、退いて、それから命を奪う。そんな、やり取りを続けております。 はてさて、そんな争い事も今回は少しばかり…訂正。かなり、まずい状況です。 このままだと、恐らく、あるいは、きっと。 眼前で上がる煙の数を数えながら、空を見る。 「幸さん!準備完了したぜー」 背後からの明るい声に、振り向く。私よりも背の大きい、黒い眼帯をした一般兵。ああ、そうだった。頼み事をしていたのだった。 「ありがとうございます。助かりました」 「…あのさ、」 「何でしょう?」 「…まさかとは思うけど、死ぬつもりじゃないよな?」 眼帯さんが私の瞳をジッと見つめる。とても純粋で、真っ直ぐな目をしているなと思う。クスリと笑い声が漏れた。 「……何を言い出すかと思えば。変な事を言う一般兵さんですね。おっぱい揉みしだきますよ」 「はぁ!??」 ありゃ、冗談のつもりだったのに。眼帯さんの顔は一気に赤く染まった。この子、もしやと思ったが、やっぱり。
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