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そこで俺の方に視線を移す。
風見さんの顔だけじゃなくコアフレンズまで覚えていたのか。
凄いな、この人。
「はい、用があるのはこちらの結城君なんです」
話を振られたので、鞄からなゆたを出す。
「あの、俺昨日からコアフレンズ始めたんですけど、全然勝てなくて……。それで、こちらのお店がそういうのに詳しいって聞いて、ちょっと装備とか戦い方のコツとか教えて貰えたらなと……」
すると、
「まぁぁああ! まぁ、まぁ、まぁ!」
俺の話を聞いているのかいないのか、立花さんが頬に手を当てて、目をキラキラ輝かせる。
「何て可愛らしいのかしら! この子カグヤよね!? 凄い、生で初めて見たわ!」
[ピ!]
やっぱりなゆたは本当に珍しいらしい。
昨日の風見さんの驚きっぷりも大げさでは無かったという訳だ。
なゆたも自分が褒められてるのがわかったらしく、手を上げて返事している。
「あら~、お利口さんね、あなた。お喋りできるのね」
[ピ、ピピピ]
なゆたの奴、調子こいてドヤ顔してやがる。
「でもこの子、どうしたの? 昨日から始めたって言ってたけど、所有者登録してないスウィートアクションシリーズなんて、今はもう、そうそう手に入らないでしょ?」
「正確に言うと、昔所有者登録だけして放置してたのを、昨日になって引っ張り出してきたんです。だから手に入れたの自体は昔なんですよ」
「そういう事~」
「あの、それで結城君のなゆたちゃんは……」
「この子なゆたちゃんて言うのね? ウフフ、良いわよ。新しくコアフレンズを始める子は大歓迎。何でも聞いてちょうだい」
やった。
「じゃあまずはその着てる物。全部脱いで」
「「え!?」」
いきなり何言いだすこのおっさん。
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