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「違うわよ、あなた達じゃないわよ。なゆたちゃんよ」
[ピ?]
「その手足のボディパーツ、外した方が良いわ。防御力を上げようとしたのはわかるけど、スウィートアクションシリーズには焼け石に水よ。むしろ動きに制限がかかって回避率が下がる、デメリットの方が大きいわ」
「…………ごめん」
風見さんが申し訳無さそうな顔で俺に頭を下げる。
「余計なお金を使わせちゃって……。あの、買った物買い取るよ」
「い、いいよいいよそんなの。買うの決めたのも実際に買ったのも、全部俺自身が決めた事なんだからさ」
「あと、このサンダーボルト。武器ってこれだけなの? ならこれじゃあ不十分ね。サンダーボルトなら他にもライフルタイプとかあったでしょ? どうして拳銃タイプにしちゃったのよ。これの用途はあくまでサブウェポン。装弾数も威力も、これ一本じゃ頼りなさ過ぎ」
「あはははは! 私死んでくるね」
「落ち着いて風見さん、これは違うよ! 俺が勝手に選んで買ったやつだし、風見さん関係無い!」
落ち込む風見さんを、必死で宥める。
「二人共聞いてる? ……それで、今着てる物の代わりになゆたちゃんに着せる物だけど……麻白ちゃん」
「はい?」
「これ、裏で着せてきてあげて」
立花さんが、適当に店の商品を見繕い、風見さんに渡す。
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