一章 始まりの四

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ざわざわ・・・パシャパシャ どこぞ記者会見か 多くの報道陣が賑わうこの会場 とある研究所にて行われていた。 「ぇー、ただいまここ『私立生体研究所』にて本日ついに解禁となります!」 「3年前、ふと話題となった喋る生き物の正体がついに明かされます」 「果たして、臣川教授、神田教授の研究成果とは・・・!」 カメラの前で語る人々 その会場の前には机の上に無数のマイク、そこに座る臣川教授と神田教授であろう 臣川教授と指摘される者は、白髪に無数のひげ、ダンディーとも言える男性 一方神田教授は真逆の存在、といっても髪は白髪なのか自毛なのか、若き青年で落ち着いた表情で座っていた。 神田「そろそろ・・・初めましょうか臣川先生」 臣川「ふむ・・・そうだな、彼等もあまり他人は好かんであろう、早めに始め早めに切り上げるとしようじゃないか」 その二人を挟むようにして並ぶ、コートにつなぐフードを深くかぶり、顔と体を隠した二人の存在 ジッと立ち、記者たちを見渡していた。 そしてスっと神田が立ち上がり、マイクを一つ手にとった。
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