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この香りをかいでいると、気が遠くなるというか
気持ちが飲み込まれそうになる。
マスターがスーっと水を出してくれたのに気づき、慌てて水に手を伸ばすと
ガシャン!!
あ・・・お水にしか目がいっていなく、飲んでいたお酒のグラスを倒してしまった。
「大丈夫?!待って動かないで!」
男性が慌てて自分のおしぼりでカウンターを拭き、グラスを戻してくれた。
「マスター、ごめん!ここお願い」
そう言うと男性は私の手を掴みトイレへと連れていった。
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