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キーンコーンカーンコーーン
終わりのチャイムが鳴り響く。
私は静かに彼の上から降り、肌蹴た水色のブラウスを着なおす。
その姿を見つめながら彼もYシャツのボタンを閉めた。
カーテン越しに入る日差しが彼の火照った顔を色っぽく見せる。
私は微笑みながら、机にあったメガネを彼にかけてあげた。
その手をそっと下ろすと同時に彼が優しく握ってきた。
廊下からは授業を終えた生徒の声がし始めた。
「次の授業も移動でしょ?」
彼は何も言わずそっと私の手を離し、席を立つ。
私を見つけていた目線をそらし、何かを我慢するように唇を噛みしめてた。
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