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開始
ーーーーーーーーーーーー第1章ーーーーーーーーーーーー
前島学園
この学校は小・中・高が一つに纏まった学校であり、故に異常なまでに校内が広い。
それに加え、新校舎が出来上がったことにより更に校内が広くなっていった。
生徒の自主性を重んじる校風で、教師たちは生徒からの信用も高い。
これは、そんな学園に流れた一つの噂の物語。
2012 5/12
旧校舎小等部3-B
放課後の教室に六人の男女が集まっていた。
「ほ、本当に試すのかい?」
銀髪ショートの、少々痩せている少年は怯えを声に含みながら一人の青年を仰ぎ見る。
自信満々といった表情で、隣にいる活発そうな黒髪ショートの青年は頷く。
「当たり前だろう、ここで帰ったら何のためにここまで来たのか分からないじゃないか。」
そう言いながら、青年は小指を前へと突き出した。
「さあ、指切りを始めよう」
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