開始

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「へー、なかなか面白そうな話をしてるじゃない。」 すると、話を聞いていたのだろう、前島高校生徒会会長の葉月美千代が話しかけてきた。 会長は面白い事や祭りなどが大好きで、毎度変なイベントばかり起こす迷惑会長である。 いつまでも私が黙っているのが気に触れたのだろうか、突然私の肩に顎を乗せてきた。 「会長…何してるんですか。」 冷めた目で私は会長を見る。 すると、会長は何故かドヤ顔をしながら 「何もしてない!顎乗せただけっ!」 と、豪語してきた。 あまりにも鬱陶しいので、会長の頭を手で退かしながら話を軌道修正させる。 「で?その噂がどうかしたのか?」 私が問いかけると、彼は意気揚々とした声で告げた。 「一緒に[指切りの霊]やらないか?」 「断る」 即答してしまったが、よく考えてみると断る理由は無い気がした。 凹んでいる友人に、少々罪悪感を感じ[指切りの霊]をすることにした。
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