少女は、まるで。

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「くそ…!前が見えねえ!」 少女が持っていたランプの明かりは、だんだんと遠ざかっていった。 持参していたランプは、とうに電池切れのため、使えない。 ルナにそっくりだった、あの少女。 他人の空似…なんだろうか。 だけど、あんなに似ているなんて…。 どこかで、ルナとつながっているはずだ。 本人に自覚がなくとも。 とりあえず、少女の向かった方向へ歩いていってみよう。 どうやら薪を取りに来たみたいだったから、ここから家まではそう遠くないだろう。
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