少女は、まるで。

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返事は、ない。 でも、家の中には誰かいる。 もしかしたら、あの少女かもしれない。 彼女は確実に、ルナともう一度つながるカギとなってくれる。 「あの、誰かいませんか…?」 また、返事はない。 ドアを開けてみるか? 不法侵入で訴えられないだろうか。 いや、でもこうするしか…。 3分ほど悩んだ末、窓から中を覗いてみることにした。 これも、訴えられる要素は充分にあるが。 * 中を覗くと、そこはびっくりするほど片づいていて、テレビもラジオもなかった。 まぁ、ここは圏外だろうから当然か。 奥には… 少女が倒れていた。
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