少女は、まるで。

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ーアキラsideー 「…ー!どこだよここ!!」 薄暗い、森。 あたりはもうすでに闇一色で、3メートル先が見えない。 これは、罰なのだろうか。 あの人達の言うことを聞かず、家を飛び出してきた俺への。 「ハァ…ハァ…」 息が…うまく吸えない。 呼吸が止まりそうだ。 「もう……ダメだ…」 死ぬのか? こんな所で。 自分でも、どうしてここへきたのかわからない。 もしかすると、こうやって迷って逃げられなくなって 死んでしまうことを、心のどこかで願っていたのかもしれない。
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