278人が本棚に入れています
本棚に追加
/296ページ
部屋の天井、見慣れた白が薄く開けた視界に入る。
もう一度目を閉じようとしたら温かい腕が抱きしめてきて、視線を移す。
「起きた…?少し疲れが溜まってるみたいだな?」
戻って窓際の床に崩れるように横たわっている俺を見つけ、ゆっくり肩を貸すようにして寝室に運んだらしい。
腕を回し、鳴を抱きしめ返す。
胸がキュッとして、痛いくらい鼓動が速くなる。
「なに、甘えてるんだ?ふふ…。」
「いいだろう?鳴は俺のものなんだから。」
抱きしめる腕が更に強くなる。
最初のコメントを投稿しよう!