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「あのさ…、ねぇ。」
始まったな?と横目で鳴を見ながら溜息。
わざとらしく足元に来たちぃを抱き上げ、モフッとその毛吹きに顔を埋める。
「あっ…なにそれ、嫌がってる?」
「別に嫌がってるわけじゃないけどさ?」
このところ鳴は事あるごとに同棲を迫る。
一度などそれに加え、とんでもないことを口にした。
俺に仕事を辞めてうちに居てなどと。
あり得ない。
ボッケボケだな?と笑い飛ばしたのに、真顔だったのには驚いた。
何処か勘違いしている鳴なのだ。
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