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「同棲は出来ない。少なくとも今は無理だ。」
「なんで。」
老齢のちぃのこと、なにより俺自身のトラウマのこと。
宮の前に数年同棲した女性がいたが、結局お互いの未熟さから関係を解消した。
別れた時は、すっかり疲れ果てていた。
それらをゆっくり繰り返す。
「無理なんだよ。いいじゃないか、俺は今のままで十分だよ。ちぃのことでそっちに泊まれないのは悪いけど。」
「そんなこと言ってないよ。」
少し寂しげな表情を見せられ、心が痛む。
解らなくはない。
日がな一日ただまったり過ごす贅沢を、俺だって少しは憧れる。
でもそれは、幻想だ。
動き回るのが好きな俺には、そんな生活似合わない。
多分、持って一週間。
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