出逢い

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出逢い

*************** トセ様はこの世に独りきり。 とてもとても寂しくて それでも泣かないでいた。 ずっとずっと我慢していた。 けれどやっぱり寂しくて… トセ様はぽつんと涙を流した。 その涙はテオに落ちていった。 落ちていった涙は静かに光り始めた。 泣いていたトセ様はその光りに気づきもしなかった。 トセ様の周りが涙でいっぱいになった頃、 トセ様ははじめてその光りに気がついた。 「もう独りじゃないですよ。」 トセ様は光り達に『ラニ』と名付けた。 *************** ――『星の唄』第一章より
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