破裂の人形

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「どうかしたの?」 「あ、お巡りさん!」 小学生くらいだろうか。クリクリした目の男の子が言った。隣にはやや太った男の子。このふたりは同級生なのだろうか。あまりにも体格が違うから、そんなことを思ったりした。 「これ、見てよ!」 「ん?」 そこにあるのは黒い塊だ。大きさはランドセルくらい。所々脈打っているように小刻みに動いている。更に場所によって臓器のようにやわらかく、場所によって鳥の玉子のように固い。今までに見たことないものだった。 「これはいつからあったの?」 巡査は聞いた。 「わかんない。な?」 「うん。わかんないよ」 「じゃ、どうしてこれを見つけたの?」
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