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「別棟から本棟につながる通路があるのだが、今の時間は私たちはまだここからでられないからな、連れて行ってよろうにも、それができない」
「出れる時間、出れない時間とかあるのか?」
「そうなんですよー、ある一定の時間にならないと私たち[姫]に選ばれてる人はでられないんですよー」
「そうなのか、ちなみに出れる時間ってのは?」
「昼食の時と下校の時のみだ、下校も、私たち以外の生徒が全員帰ってからしか帰ることができなのだよ」
「じゃあそれ以外の時間はずっとここで暮らしてるのか」
「あぁその通りだ、別に嫌って訳ではないのだが、こうゆう感じで話ができるのはここにいる三人だけなのだよ、他の生徒はみな、[姫]だからということで同じ学年の子でさえ敬語、かしこまった言い方でしか話してくれないのだよ
」
「確かにあんたたちは特別だ!とか言ってたな」
「でも玲雄ってそれを聞いてもなんかフランクに話してくれるよね」
「そりゃそうだろ、俺はここの生徒ではないんだから、いちいちかしこまる必要なんて皆無だろ」
「確かにそうだな、だが君の場合は多分だが、ここの生徒であったとしてもこんな感じで話をしそうだがな」
「確かにな」
「ねぇねぇ一つ質問してもいいかな?
「ん?あぁいいぞ、答えられる範囲でなら答えるぞ」
「そう?じゃあ一つ目ね、なんでそんなに髪の毛を伸ばしてるの?」
「これか?これは顔を見せないようにしてるんだよ」
「なんで?」
「人に見せれないものがあるからだ」
「へぇーそうなんだ、じゃあ普通に顔だけ見せてって言ったら見せてくれる?」
「完全には無理だが、今のこの格好でなら別にいいぞ」
「ほんと!?じゃあ見せて見せて」
「わかった、誰かヘアゴム貸してくれないか」
「私のでよければどうぞー」
「サンキュー、じゃあちょっとまっててくれ、後合図するまで目を瞑っといてくれ」
俺がそう言うと、四人は目を瞑ったので準備を始めた
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