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パァン
広場には大きなビンタの音が響いた
「・・・・・え?」
秋瀬はなにが起こったのかがわかっていないみたいだ
「光さんいったいなにを」
「なにをだって?そんなこともわからないのかよ、さっきから聞いてたら玲雄の悪口をさんざん言ってよ、それに玲雄の親が屑だって?そんなわけないだろうが、玲雄の両親は両方とてもいい人だったよ、あんたの親の方がよっぽど屑なんじゃないの?あんたがそんなんだからな!!てか貧乏人だって?それだったら僕や洋人だって貧乏人だね、あんたみたいに親の金でどうこうやってる人間がなにほざいてんの?自分で働いてお金を稼いだことあるのか?ないだろうね、何でもかんでも親に頼んで買ってもらってるんだろうからね」
「なにも知らないくせに知ったような口きかないでくれる?玲雄は幼いころにご両親亡くしてずっと自分で働いてお金貯めて今まで生きてきてるんだよ、君みたいに親がいて、何でもかんでも親に頼ってるような人間が玲雄の悪口なんて言うんじゃないよ!!それから」
「はーいはーいそこまでだ、そのことは言うなって玲雄から言われただろ」
「でも・・・・」
「それもうさんざん言ったからいいだろ」
「わかったよ、洋人がそう言うなら」
「じゃあ俺は玲雄を探しに行ってくるから、お前はこの先どうするかはっきり言っておけ」
「わかった」
光にそう伝え俺は広場を出た
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