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『嫌だよぅ!パパぁ!ママぁ!帰って来たらお祝いしよぅって言ってたじゃぁん!1人は嫌だよぅ!』
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朝の光が過去の悲しみを少しだけ消してくれる気がした。
私の朝は早い。
朝からやることがたくさんある。
私の雇い主を起こすことだ。
「隆様、もう時間です。布団から出てきて下さい。」
「うっ‥‥‥‥もう少しだけぇ。あと少ぅし寝てたい。」
朝からぐうたらなこの人こそ私の雇い主、隆様である。
いい加減1人で起きてほしい。
「私事ですが隆様も、私も学校がございます。鳴瀬家当主として、遅刻は厳禁ですよ。何より私がおこられますっ!」
「んっ‥‥‥‥‥‥もしさぁ?そうなったとしても、学校は鳴瀬が理事してるんだからどうにでもなるんだけど‥‥‥‥。」
朝からこんな調子である。
ちなみに私たちが通うのは、 流星学園(すばるがくえん)一応、一流の名門学校だ。
何故いっぱしの使用人がこのボンボン学校で学べるかは、追々説明するとして。
「とにもかくにも起きてください!」
「分かったよ。」
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