第1章

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「……う、ん」 私は眠りから目覚めた。目を開けると白い天井が見えた。 (ここ、どこ?) 見回すと、私は病室に寝ていることがわかった。 そこへ、看護士が入ってきた。 「柊さん、目が覚めたんですね?わかりますか? ここは病院です。今先生を呼びますから」 そして、すぐに医師がきた。 「柊さん、気分はどうですか?2日間目が覚めなかったんですよ?」 「そうなんですか。私は………。」 「あなたは事故にあって、この病院に運ばれたんです。頭を打ったみたいで、2日間目が覚めなくて心配でしたがもう大丈夫みたいですね。でも少し落ち着いたら検査しますので」 そう言って、医師は部屋を出て行った。 すると、看護士が、 「ご家族も彼氏さんも心配されてましたから、よかったですね」 「………彼氏?」 「夜ずっとつきっきりですごく心配されてたから…… でも目が覚めたと連絡しておきましたから、すぐきてくれるでしょうね」 (彼氏って何のこと?) 「あの…」 「どうかされましたか?」 「さっきから彼氏っておっしゃってますけど、私には彼氏なんていませんよ」
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