1人が本棚に入れています
本棚に追加
/20ページ
「……う、ん」
私は眠りから目覚めた。目を開けると白い天井が見えた。
(ここ、どこ?)
見回すと、私は病室に寝ていることがわかった。
そこへ、看護士が入ってきた。
「柊さん、目が覚めたんですね?わかりますか?
ここは病院です。今先生を呼びますから」
そして、すぐに医師がきた。
「柊さん、気分はどうですか?2日間目が覚めなかったんですよ?」
「そうなんですか。私は………。」
「あなたは事故にあって、この病院に運ばれたんです。頭を打ったみたいで、2日間目が覚めなくて心配でしたがもう大丈夫みたいですね。でも少し落ち着いたら検査しますので」
そう言って、医師は部屋を出て行った。
すると、看護士が、
「ご家族も彼氏さんも心配されてましたから、よかったですね」
「………彼氏?」
「夜ずっとつきっきりですごく心配されてたから……
でも目が覚めたと連絡しておきましたから、すぐきてくれるでしょうね」
(彼氏って何のこと?)
「あの…」
「どうかされましたか?」
「さっきから彼氏っておっしゃってますけど、私には彼氏なんていませんよ」
最初のコメントを投稿しよう!