ベクトルの向かう先

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きっと父の本心は違う。 だけど、もうこう答えるしかなかったのかもしれない。 私を悩ませれば病状が悪化するかもしれない。 だから私が悩み精神的負担を蒙らないよう、ずっと両親は私を気遣い続けていてくれた。 “良い子育て”という観点から見れば、この接し方は正しいものではないのかもしれない。 だけど両親は、これまでずっと私の事を気遣い続けていてくれたのだ。 私に負荷を掛けないように。 だから私は父のコネクションですんなりと就職を決め、やりたい事は全て叶えてもらえた。 幼稚園の先生になるという夢も、それから札幌で新たな生活を始める事も・・・。
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