第1章

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「ヒック、ふぇぇ…」 突き付けられた現実がその子供にのしかかる。 しかし、その子供は強かった。 「泣いちゃダメだ、泣いちゃダメだっっ!!僕は魔力が無くても強く生きねばっ!!!!」 すぐに泣き止み自分に言い聞かせるように言う。 そして気合いを入れるようにその小さな手で自分の頬をパチパチと叩いた。 何処からか萌えええっという電波が飛んで来そうなので我々第三者は打ち返せるよう準備しておくとしよう。 その純粋な心とその強い意思のために。 ただ、ここは森の中その子供は危険と恐怖と隣り合わせなのである。
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