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確かに成美は献身的に看病をしてくれた。 「ユウはんの傷が治ったんも、みなみはんのおかげやのに。ほんま、薄情もんや…」 師匠の呟きがユウの心に突き刺さった。 腐魔女との戦いで傷を負ったユウは、主のプリンス琥太郎の主治医七色古町の診察を受けた。 魔界の魔法医で、ユウと同じく琥太郎の腹心の部下。 若い女医だが、実は数百年生きている猫又だ。 七変化が得意技なので七色古町、小町と呼ぶには年を取りすぎているので古町なのだ。 ユウは今は魔界の住民なので人間用の薬など手には入らない。 七色古町は魔族の薬を人間用に変える手伝いを成美にさせたのだ。
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