プロローグ

11/20
前へ
/218ページ
次へ
男子1 『はぁ…けど、今日の歴史のレポート難しいな』   男子2 『だよなぁ…昔の戦争なんて、全然知らねぇし…なぁ翼、変わりに書いて…』   翼 『やだ』   男子2 『即答かよ…』   全く…それくらい自分で調べて書けよ。   俺は書ける…母さんから全てを聞いて、自分でも調べていたから。   だけど、一つ疑問に思った。   曾お祖父ちゃんは、本当に自分で決めて自分の意思で特攻に志願したのか。   確かに、昔戦争をしていた人達はお国の為とか、天皇陛下の為とかで、自分の命を掛ける事は名誉な事だと思っていた。   本当に、曾お祖父ちゃんは喜んで行ったのかな?   怖いとか、死にたくないとか思わなかったのかな?   家族と、日本を守る為に自分の命を散らせてもいいと思ったのかな?   だけど、どんなに問い掛けてもその答えは返って来なかった。
/218ページ

最初のコメントを投稿しよう!

68人が本棚に入れています
本棚に追加