プロローグ

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翼 『この特攻隊の殆どの人は、みんな若くして亡くなってる…ちなみに、俺の曾お祖父ちゃんは、26歳という若さで戦死してる…他にも、まだ二十歳にもならない人達が特攻に行った』   女子1 『翼君、その人達は命令されて行ったの?』   一人の女子が手を上げて、俺に質問してきた。   俺は、その女子を見て答えた。   翼 『志願だよ、特攻隊の人達は自分で特攻隊に入ると志願したんだ』   男子達 『マジで!?嘘だろう!死ぬって分かってて志願とか意味分かんねぇ!』   確かに…こいつらには理解出来ないよな。   だけど、俺には分かる…。 母さんから、曾お祖父ちゃんと特攻隊員達の話を聞いて、彼らの思いが伝わってきた。   何より、この間の靖国神社で彼ら英霊達に出逢って、もっと彼らの思いを知った。   もし、今の日本が戦争してて、こいつらに特攻に行けと言われても絶対に行かないだろう。   志願すらあり得ない。   当然だよな…今の日本人はみんな、平和な日本に生まれてきたのだから。
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