プロローグ

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その時、一人の男子が言葉を発した。   男子1 『俺、特攻隊の事知ってるぜ、翼の言う通り自分の命を掛けてるけど、けどそれは洗脳されていたからなんだぜ、お国の為に死ぬってな、それに、特攻は今で言うと自爆テロと同じなんだぜ』   俺はこの言葉に、無性に腹が立ちその男子に歩み寄って胸ぐらを掴んだ。   翼 『お前…何も分かってねぇ癖にデタラメな事を言うな!特攻隊員は洗脳もされてなければ、テロリストでもない!今度、俺の曾お祖父ちゃんを…特攻隊を馬鹿にしてみろ、その面二度と見れなくしてやるからな』   男子1 『わ、悪かった…』   翼 『色々な誤解や勘違いしてる奴らが多いけど、だけど、こいつと同じ様にみんなが思ったんだったら…お前達全員、俺達遺族に対して失礼な事をしてるって覚えておきな』   クラスメイト 『……………』   みんなが黙りこんだ。   俺は、気分を害したまま話を続けた。
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