第1章

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震える手に力を込める。 だが、手の震えは止まらず、目に映る紙全体を頭にたたき込むように睨み付けようにも、うまくはいかない。 それでもイサクは、まばたきをすることも忘れるほどに集中した。 イサクの目は充血し、やがて涙が溢れ出した。 あふれる涙で我に返ったイサクは、自分の国の言葉でママに謝った。
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