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「はぁー。イライラする。」
ハンドルにおでこをつけ、ため息をつく。
『葉月ちゃん、大丈夫かな…。恋愛じゃなく恋してるって言ったこと怒ってたりするかな。』
葉月ちゃんを守るためとはいえ、彼女という存在を無いことにした俺を怒ってるかな。
嫌われてないかな。
不安。
『なんか、子供みたいだな、俺…。』
でも、それだけ葉月ちゃんに嫌われるのが怖いってこと。
失いたくないってことなんだと、再認識する。
「恋愛に余裕がないなんて…な。」
自嘲気味に笑って、車を走らせた。
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