渇 望

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――― ――――― ―――――――― 「これから彼女が学校帰りにあのCDを届けてくれんだ。だから、そのまま貸すよ」 「おー、マジで?」 涼太の部屋で数人の友人とたむろしている時。 友達の一人にそんな話をする涼太をなんとなく見ていた。 『ああ、涼太の彼女が来るんだ』 その時、思ったのはそれだけ。 「おー、梓ちゃん、来るんだ!梓ちゃん、可愛いよな」 友人達はそんな声を上げていたものの、俺としては涼太の彼女がどんな女であろうと、微塵も興味がなかった。
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