罪 恋 ―TSUMIKOI―

罪 恋-2

これが現実だと確かめるように、久弥の背中に手を回わす。

だけど、こうも思う。

これが夢なら、夢でもいいって。

もし、これが夢なら、

私はもう、二度と目を覚まさないから。

久弥の腕の中、二度と醒めることのない夢に身を委ねよう。

それは罪なほどに、

狂おしく切ない恋の香りに包まれてーーーー

罪　恋
―TSUMIKOI―

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