翻 弄

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「ねえ、涼太、今家? 帰りに遊びに行ってもいい?」 ドキドキしながら、そう尋ねると、 『うん、いいけど、友達いっぱい来てるけどいい?』 と涼太はすまなそうに告げた。 「うん、全然。 涼太の顔見たくなっただけだから」 サラリとそんな嘘をつく。 私は最低な女だ。 「やだな、梓ちゃん。 マジ浮かれちゃうでしょ」 そんな私の嘘に、涼太は心底嬉しそうな声を上げていた。 ズキズキと胸が痛い。 それでも、彼に会えるかもしれないという期待は拭えずに、足早に涼太の家に向かった。
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