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「あら どちら様かしら?」
優子はキョトンとした顔で言った。
小犬のクリスティがキャンキャン吠えながら、優子の足元に駆け寄ったかと思うと
美奈代に向かって 小さな歯をむき
「ウゥゥ」
と唸った。
美奈代は焦りながらも
「お邪魔しております。
先日 伺いました日没生命の鹿島でございます。
ご契約頂きました保険証書ができましたので、お持ち致しました。
お忙しいところ 大変申し訳ございません」
『ちゃんと アポ取ったのに
忘れたんかい!』
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