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第1話
それはよく夢にまで見る幼い頃のシーン。
のどかな広い空き地。
そこで、僕は近所のお兄ちゃんと、いつものように遊んでいた。
岡野「お兄ちゃん、お兄ちゃん。待ってよ」
???「ダメだよ、ヒロ。ついて来ちゃ」
岡野「置いて行かないで?」
???「あ、そこはダメだ!!」
岡野「きゃあっ!!」
あの後、庭に立てかけてた木材が倒れてきて、それをかばったお兄ちゃんは背中に傷が残るようなケガをした。
両親が事故で急死して、預けられていたおばあちゃんの家。その近所にいたお兄ちゃんの記憶だ。
あれから、ずっとお兄ちゃんには会ってない。
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