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プロローグ
岸「ここを、こんなにして」
冷やかな言い方のようで、僕をあおる手つきは、ひどく優しい。
岡野「だって、直哉さんが……」
岸「いけない子だ。まさか、こんなにみだらな体とはな」
言葉責めに感じて、体がますます濡れていく。
岡野「言わないでよ」
岸「嘘だな。お前は、言えば言うほど感じて、肌を上気させて、奥から私にからみつく」
岡野「んっ」
手が離れ、今度は足を取られる。
この後にくる甘い責め苦を思うと、心の奥から震えて力が抜けていくーー。
岡野(直哉さんと、こうやって結ばれるなんて……。もう昔には……戻れないよ)
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