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第3話
岡野「す、すみません。僕、とんでもないこと……」
夜のオフィスに、僕の情けない声が響く。
岡野(どうしよう。この書類を作るのに、たっぷり半日はかかったのに……それに、これってかなり大事なプレゼンの資料だよね)
喉がカラカラに乾いてきて、ひりつくようだ。
岡野「どうしましょう。喜多嶋社長は社運がかかっているって」
岸「あの人は、いつもそう言うんだ。が、今度は大げさじゃないかもな」
岡野「……やっぱり、まずいですよね」
(声が震える……頭の中が熱い……)
岸「やってしまったことは仕方ない。とにかく、今からやり直しだ。帰れるとは思うなよ」
岡野「はい。本当にすみません!!手伝っていただけますか?」
恐る恐る言うとーー。
岸「当たり前だ。お前だけの仕事じゃない」
きっぱりとフォローの言葉をくれた。
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