第8話

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岸「毎日会ってる」 岡野「そうじゃなくて……」 (お兄ちゃんのはずなのに……) 「岸さんは、僕が嫌いですか?」 息苦しさを覚えて、ネクタイのノットをゆるめながら聞いた。 岸「いきなり、そこに話が飛ぶのか?」 岡野「それならそうと、ハッキリ言ってください。そうしたら、もう変なこと言いません」 岸「変なことばかり言うからな。だが、私はお前を嫌ったことなんて一度もない」 岡野「っ」 岸「むしろ、誰よりも気にかけてきたと思うが……伝わってなかったか?」 岡野「僕の……ことを、ですか?」 岸「そうだ。それも、ずっと前から」 岡野「あっ!!」 岸さんが、ポケットから何かを取りだす。
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