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岸「毎日会ってる」
岡野「そうじゃなくて……」
(お兄ちゃんのはずなのに……)
「岸さんは、僕が嫌いですか?」
息苦しさを覚えて、ネクタイのノットをゆるめながら聞いた。
岸「いきなり、そこに話が飛ぶのか?」
岡野「それならそうと、ハッキリ言ってください。そうしたら、もう変なこと言いません」
岸「変なことばかり言うからな。だが、私はお前を嫌ったことなんて一度もない」
岡野「っ」
岸「むしろ、誰よりも気にかけてきたと思うが……伝わってなかったか?」
岡野「僕の……ことを、ですか?」
岸「そうだ。それも、ずっと前から」
岡野「あっ!!」
岸さんが、ポケットから何かを取りだす。
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