第11話 門番と約束

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俺は門番だ。 俺の隣には凄腕のスナイパーがいる。 「門番! 家に入ったわよ!」 こいつがリッカ―俺の休日をピンポイントで撃ち抜く凄腕のスナイパーだ。 しかも、「入ったわよ」とか過去形だ。 こいつの教育をした奴出て来い。 「約束、覚えてるわよね!」 「あ~、そういえばそんなのあったな」 「ま、まさか、忘れてたのっ!」 「そんなわけねーよ 耳かきだろ? 覚えてるよ」 「覚えてるじゃない! まぁいいわ、ほら早く来なさい」 正座して、自分の太ももをパンパンと叩くリッカ。 「ちょっと待て、俺がやるんじゃないのか?」 「何言ってんのよ、あんたが耳かきされるほうよ」 「わ、わかったよ、しょうがねぇな」 ここは素直にリッカの太ももに頭を置く。 なんかふにふにっていうか、暖かいっていうか……とにかくどうでもいいことを思いついてしまう。 「ほ~ら、いくわよ、動かないでね」 俺は耳の中をカリカリされながら、少しだけ昔を……といっても6年前のことを思い出してた。
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