一人目

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「香坂さんは 上に呼ばれていて いまは連絡がとれない」 腕の時計を見て、 加茂川さんは 再び歩き出す。 「ミーティングの時間だ。 これを遅らせるわけにはいかない。 君もアメリカのホテルで 働いてきたのなら よくわかるだろう?」 「わかっていますが……」 「とにかくまずは 人事の指示通り ベルとして紹介する。 支配人への確認は 恐らく今日の業務終了後だ」 「……わかりました」
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