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私は彼に、近づいていこうとした。
しかし、残り10メートルぐらいで彼女は止まった。
さっきからの臭いは、浮浪者独特の臭いでは、なかった。
(この人、人間が死んだ臭いがするわ、でもこの人は生きてる、なんで?)
しかし、残り3メートルとなるとその正体が、わかった。
その男は、片目がなかった。それどころか、足に大きな穴があいていた。
まるで、ショットガンで撃たれたような大きさだった。
「ウォー・アッー」
彼は叫んだ。
そして、一気に私のほうにきた。
彼は私を、噛もうとしていた。
私は、冷静に肘を喉に突きだした。
「ウォー」
彼は、うめき声をあげながら、倒れた。
(よし、これなら痛さのするとあまりに、たてないはず。)
・・・・・・・しかし、この考え方は、とてもあまかった。
「・・・・・・・・・・・・・嘘!?」
彼は立っていた。
そして、また私を襲ってきた。
私はそのとき、反応に遅れて、また掴みあいになってしまった。
(車に戻れば、銃がある。)
私は、彼を押し倒して、車にいった。
しかし、私は戻ろうとしたときに、絶望感を覚えてしまった。
車のまわりに、2体彼と同じ人を見つけた。
いや、あれはもう人じゃないわね。
私は1人の奴を肩を掴み殴ろうとした。
そのとき、もう一人の奴が、私の腕を掴み、私を押し倒した。
そして私は、馬乗りにされた。
抵抗していると、もう一人の奴が大きく口をあけて、私のくびを噛もうとしてきた。
(もう駄目ね。)
私は鼻で笑い、目を閉じた。
パァン
パァン
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