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晃志からの練絡がないまま、
私は通された和室で、息苦しく携帯を握りしめた。
「晃志の知り合いだったのね」
出された冷たいレモンティ。
「あの」
私は一口飲んで口を開いた。
「晃志くんは、コーチと険悪なんです」
若く、きれいな母は、2人によく似た横顔で
「私のせいね……」
と呟く。
「晃志くんが知ってるのに、まだ続けるんですか?」
大人の事情なんか、わからない。
ただ
晃志を
もっと見てあげてほしい。
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