129人が本棚に入れています
本棚に追加
晃志の家に行くと、
晃志がバイクをチェックしていて、
「手ぶらじゃなんだから、花でも買いにいく?」
と笑った。
「百合の花って今あるのかな?」
「………どうかな?」
…………バイクを触る、晃志の手。
日焼けして、
血管も太くて
………男らしい。
「晃志は、オリンピック選手とかになりたいの?」
私の問いに晃志は首を振った。
「俺は工業生、
車関係の仕事したいんだよ、特にバイク」
「…そうなんだ」
エストレヤを愛しそうに見つめる晃志。
いつか、晃大もそれに乗れたらいいね
「まず、花屋だな」
2人でバイクにまたがった途端、
晃志の携帯が鳴った。
「母さんからだ」
電話をとった、晃志の顔が一気に曇った。
最初のコメントを投稿しよう!