永遠に

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晃志の家に行くと、 晃志がバイクをチェックしていて、 「手ぶらじゃなんだから、花でも買いにいく?」 と笑った。 「百合の花って今あるのかな?」 「………どうかな?」 …………バイクを触る、晃志の手。 日焼けして、 血管も太くて ………男らしい。 「晃志は、オリンピック選手とかになりたいの?」 私の問いに晃志は首を振った。 「俺は工業生、 車関係の仕事したいんだよ、特にバイク」 「…そうなんだ」 エストレヤを愛しそうに見つめる晃志。 いつか、晃大もそれに乗れたらいいね 「まず、花屋だな」 2人でバイクにまたがった途端、 晃志の携帯が鳴った。 「母さんからだ」 電話をとった、晃志の顔が一気に曇った。
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