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「晃志!
そろそろお弁当にするから戻ってきなさい!」
母さんが、
1人ボールを蹴り、遠くまで行ってしまった晃志を大声で呼ぶ。
僕は、そんなにおなかが空いてるわけじゃなかったけど、
原っぱに敷かれた、レジャーシートの上の弁当を
早く食べたくて仕方なかった。
「晃大、先に食べてていいよ」
お母さんは、遠足に行けなかった僕が不憫に思えたのか
本来、小学生が歩いていくこの遠足の場所に晃志と僕を車で連れてきてくれた。
「晃志を待ってる……」
水筒からお茶を注いで飲んでると
やっと、晃志が戻ってきた。
「腹へった~!」
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