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俺は 作品展に出品する絵に、
" 晃志 " を描く事に決めた。
「なに?自画像描くの?」
それを見た周りから同じことを さんざん聞かれる。
「…………兄です」
穏やかな
美しい顔でまるで眠ったような 幸せそうな顔……。
晃志を見送った人たちは 最後の顔を そう言っていた。
そんな皆に愛された晃志を描きたいと思った。
__ " 光 " と
名付けた作品は
9年後に評価されて、
大きな賞を2つ受賞することになる。
その絵を最後に
おれは、
人物画を描かなくなった。
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