目覚め

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何故こんなにも馬鹿にされなければならないんだ。 全くふざけた話だ。 …それにしても、私は秋月というのか。 …聞き覚えがないな。 しかし、秋月でなければ何かと言われても 何も思い浮かばない。 私はきっと秋月という苗字だったのだろう。 私は机の横に鞄が掛かっているのを発見した。 その鞄の中からノートを一冊取り出す。 秋月秀斉 名前の欄にはそう書かれていた。 … フルネームを聞いたところでやはりまだピンとこない。 うーん。 今の状況を簡単に推測すると、 つまり私は何らかのきっかけで記憶喪失になってしまった。 …といったところか。 「…それじゃあ、これで朝のホームルームを終わる。」
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